曖昧な言葉の翻訳
翻訳会社の翻訳家などは、曖昧な言葉にでも適切な表現を考え、翻訳しなければいけない事もあります。
例えば、「Art」と言う言葉などは、日本語に直訳すると、「芸術」と言った意味になりますが、芸術と言う言葉自体が実に曖昧です。
そもそも、日本に芸術と言う観念が出来たのも、数十年以内と言われていますが、それまでのものは、芸術作品と一括りにされてはいませんでしたし、一括りにする事に無理があるのでは無いでしょうか。
絵画や音楽や芝居などの様々な芸術作品が存在しますが、それらを芸術作品だと認定するのは、誰かとも決まっていませんし、本人が芸術作品だと言い張ればArtになってしまうのでしょうか。
例えば、「彼はartになりたがっている」と言った英文を翻訳する際は、「art」が何を指しているのか考えなければいけなく、「出来上がった肉体」や「素晴らしい画家」など、どの様な事にもとれてしまうのです。
最近の事件では、街を歩いている女性に「ブスを守る会なので、あなたを守らせて下さい」などと言い、嫌がる女性を追い回しながら映像に収め、卒業制作として提出しようとしたり、不特定多数が観覧する、動画サイトに配信していた学生がいたそうですが、その様な行為に至った理由を、「artな作品を撮りたかった」と言っていたそうです。
この様に「art」とは人によっても取り方がまるで違ってきますし、私は、この様な行為を「art」だと言われても全く理解は出来ません。
ちなみに、この首謀者と制作に関わった数人は学校からも処分され、決まっていた内定も取り消されたそうです。
日本特有の解釈
翻訳会社や翻訳家が、英文の媒体を翻訳する際に、日本特有の解釈と照らし合わせて翻訳してしまった場合、実際に文章とは違ったものになってしまう恐れもあるので、翻訳会社や翻訳家は、英語圏で使われている意味と、日本でだけ使われている解釈の違いを知っていなければいけないでしょう。
「Gay」と言う言葉には、同性愛者と言う意味があり、英語圏ではそのままの意味で使われていますが、日本での使われ方は、男性の同性愛者と解釈されています。(英語圏では「Gay」は男女の区別なく同性愛者)
これは、辞書などで男性の同性愛者とでているので、もしも、映画などで女性の同性愛者を「Gay」と表現したならば、見ている日本人は翻訳が間違っている様に感じてしまうでしょう。